気持ちは波のように移ろうものですね。
ただ自分の気持ちというものは、
すぐに自分でキャッチできる時ばかりでしょうか？
頭（思考）は感じている気持ちを
覆い隠してしまいます。
合理化という巧妙な作業を通して
感じていることを
なかったかのようにしてしまいます。
社会生活では
いちいち自分の気持ちや感情にこだわっていたら
進まないことも多々あります。
自然とそのように気持ちや感情を
どこかに追いやっていたり
そうしていると気づかないことさえ
多いのではないでしょうか。
しかし、本当の気持ちや感情を
声なき声で訴えているものがあります。
それは身体です。
身体は私達の頭よりも
よほど素早く反応してくれています。
反応の仕方は様々ですが、
時には言葉よりも雄弁に、
時には頭よりも正確で正直です。
自分の気持ちに。
例えば、不気味なものを見ると
鳥肌が立ったり寒気がしたり。
嫌な時には嫌だと頭で認識する前に
すでに身体が固くなっていることと思います。
肩が重い、喉が詰まる、咳が出る、
胃がキリキリする、頭がボーッとする・・・
さまざまな身体症状の多くは
キャッチできていない
自分の気持ちの代弁であると
看護師経験からも
自分自身の経験からも
ますます思うようになりました。
私でいうと
職場をパワハラを理由に思わぬ形で退職に至った時
同じ月に、クインケ浮腫といって
まぶたや唇が急に腫れ上がる状態になりました。
2日程で引いたのですが、
見た目は無惨な状況でした。
40半ばを過ぎ、親に対して
これまで自分でも気づかなかった感情が
嵐のようにこみ上げてきたことがありました。
翌月には、顔や上半身の皮膚に
まだらに湿疹がいくつもできました。
それも隠すことが難しいものでした。
どちらも、ショックを受けたり
怒りが噴出するきっかけが
明確だったからわかりやすいのですが
きっかけははっきりしていなくても
身体に出た症状から推測できたものはあります。
30代でできた子宮筋腫です。
これは、長い時間をかけてできる良性腫瘍ですが
出しきれなかった感情の蓄積が
形になったものだと自分では思っています。
40代で手術した時には
10cm大とかなりの大きさになっていました。
すべて身体が
私の気持ちや本心を見せてくれていたわけです。
このように
いち早く、素直に、正直に
自分の気持ちを代弁してくれている身体、
一生懸命出してくれている声を
私達はないがしろにしていないでしょうか。
私自身は大いに当てはまり、
反省しきりです。
深呼吸し、目を閉じて
身体に静かに意識を向ける。
それだけで
身体はとても喜んで教えてくれるはずです。
自分に関心が向くと喜ぶ子供と同じです。
身体さんあなたは何を伝えてくれているの？
教えてくれているの？
私はどんな考えを手放せばいいの？
自分の身体に意識を向け
静かに身体に問いかけると、
身体は聞いてくれたと喜びます。
そして、寄り添ってくれたと思えると
身体は本当にリラックスします。
そして、問いかけに対し、
何らかのメッセージを送ってくれることでしょう。
言葉だったりイメージだったり
何とかわかってもらえそうな方法で。
その時、身体なりに一生懸命なのですが
ささいな感覚かもしれないので
しっかりと耳を傾けたり、
わかってあげようとしてくださいね。
そして違和感のある部分を
なでてあげたり
手を置いてあげたり
身体をハグしてあげたりする。
そんな温もりをプラスすると
なお喜ぶことでしょう。
堅苦しい言葉でいうと
身体は潜在意識に直結しています。
潜在意識は顕在意識の下に隠れている
膨大な領域です。
身体は潜在意識のメッセンジャーです。
そんな大きな役割をしてくれている身体を
どうぞいたわり、
声なき声を聞いてあげてくださいね。
自分ではうまく聞くことができないな
と思われる方は
プラチナバリューカウンセリングで
お手伝いさせていただきますね。
