過剰ながんばり屋さんであるあなたにある(かもしれない)ビリーフ・4

 

てつやさんは40代の男性です。

35歳の時に起業して今の会社を作りました。

それから約10年間

死にものぐるいでがんばってきました。

そのおかげで経営も軌道に乗り、

従業員も80人近くに増え

全国にも支店ができるほどになりました。

他の経営者にも一目置かれる存在です。

 

ところが、てつやさんはそんな成果を手にしながら、

仕事が楽しくない、むしろ苦しいとさえ感じています。

こんなに経営がうまくいっているにも関わらず、

なぜか「自分はダメだ」「自分はまだまだだ」

と思ってしまいます。

ですので、どんなにがんばっても

成果を出しても達成感がありません。

そんな満たされない苦しさを抱えて

カウンセラーの元に訪れました。

 

 

振り返ってみると

てつやさんは子供の頃から

父親に褒めてもらった記憶がありませんでした。

 

少年野球チームに入り試合に勝っても

てつやさんはお父さんに

ダメ出しばかりされていました。

少しのミスを取り上げては、

過剰に教え込むようなことが

繰り返されていました。

なぜならお父さんは

元プロ野球の選手だったからです。

お父さんはてつやさんにも

甲子園やプロ野球で活躍するような

選手になるのを期待していました。

 

 

セラピーの中でてつやさんは

小学生のてつや君に戻り、

お父さんを目の前にイメージしました。

 

お父さんがてつや君に

何を言っているかたずねると

野球に関しては「できて当然」と言います。

てつや君はその言葉を聞くと

「もっとがんばらないといけない」と

知らず知らずのうちに体に緊張が走ります。

その感覚は、仕事をどんなにがんばっても

成果を出しても達成感のない

現在の感覚に似ていることに気づきました。

 

子供のてつや君は、

お父さんにほめてもらいたい、

認めてもらいたい、

その一心でがんばり続けていたのです。

 

しかしながら、イメージの中でも

お父さんはてつや君を褒めようとはしません。

カウンセラーはてつやさんに尋ねました。

「これからも褒めてくれないお父さんを前に、

報われない努力を続けますか」と。

てつやさんはようやく

お父さんに褒めてもらう期待をあきらめ、

自分で自分を認めると宣言することができました。

 

てつやさんにあったビリーフは

何だったのでしょうか?

それは<成功を感じてはいけない>

というビリーフです。

これは自己重要感に関するビリーフの一つです。

 

このビリーフを持つと

目標を達成しても達成感を感じられない

まだまだもっともっと

と際限なく感じてしまいます。

 

他にも

・次々にやるべきことが出てくる

・今、自分ができていることに気がついていない

・つねに「やるべきこと」をたくさん抱えている

・やりすぎて失敗したり身体を壊してしまう

・次々にやろうとして転職を繰り返したり、

 事業を拡大しすぎる

・ワーカーホリック(仕事中毒)

などの状態となります。

てつやさんのように

何をどれだけがんばっても

褒めたり認めてくれない親から

「まだまだ」「もっともっと」などと

言われ続ける状況があったことが

このビリーフができる原体験となります。

 

 

てつやさんはこの心理セラピーを受けてから

「自分はまだまだ」

という焦りのような気持ちが消え、

次第に仕事をしていて充実感や達成感を

感じられるようになっていきました。

そして以前より楽に成果が出せるようになったおかげで

仕事をすることが楽しいと思えるようになりました。

 

このようにどんなにがんばっても

達成感や充実感を感じられない方、

心身が疲弊するまで

過剰にがんばり続けてしまう方は

一度プラチナバリューメソッドをお試しくださいね。