みさえさんは、子供を育て上げ、
退職後のご主人と一緒に良い時間を持つことを
これまで楽しみにしてきました。
子供を育てている間は子供にお金がかかるため
無駄遣いしてはいけないと
おしゃれもせず、自分のための物を買うことも
ほとんどありませんでした。
ちょっと興味が湧いて行きたいと思ったところにも、
我慢することが多くありました。
そんなみさえさんは、
近所の方に頼まれることは快く引き受けるのですが、
自分から困っていることを人に言うことが苦手です。
夫にも遠慮したり、
頼むより自分がやってしまった方が早いと思って
自分でやってしまいます。
しかし、最近のみさえさんには
何か虚しさがわきあがってきました。
こんなにも家族に尽くしてきたのに、
自分が楽しいとか嬉しいとかを
ほとんど感じることがなく
人生の山を下っている感じがするからです。
また、これまでは自分で何でもやっていたのですが、
気力や体力の低下とともに、
やはり誰かに、特に夫に
手伝ってもらいたいと思うことが増えてきたのです。
しかしこれまで同様、頼み事をすることが苦手で、
なぜかうっすら罪悪感さえ感じられます。
そんな葛藤を感じ心理セラピーを受けることにしました。
みさえさんは3人姉妹の長女として生まれました。
両親からはいつも
「お姉ちゃんだから◯◯しなさい」と言われ、
何かにつけ我慢させられてきました。
また、家庭もあまり裕福ではなかったので、
両親を助けなければという思いで
自然に妹たちの面倒をみたり、
家の手伝いをしていたことが多くありました。
そんなみさえさんは、
セラピーの中で子供時代の「みさえちゃん」に戻りました。
そして、いかに家族の中で自分が我慢してきたか、
欲しい物を妹たちにゆずってきたか、
何事も妹たちを優先させてきたかを涙ながらに話しました。
それは、みさえちゃんがずっと蓋をしていた
悲しみや怒りの混じった涙でした。
そして、セラピーの中でみさえちゃんが
欲しいと感じるものを
初めて妹たちにゆずらず、
自分の手に入れることをやってみました。
それは、我慢し続けきたみさえちゃんにとっては
少し難しいことではありましたが、
何とか勇気を振り絞って
手に入れることができたのです。
みさえちゃんは大きな満足感と
喜びを感じることができました。
心理セラピーを受けたその後のみさえさんは、
ご主人に手伝ってほしい時には
素直に伝えることができるようになりました。
そして、欲しいものを買ったり
ご主人と一緒に旅行に行ったりと、
これまで自分がうらやましいと思いながら
できなかったことを楽しめるようになりました。
みさえさんのように幼少期に、
欲しいものを我慢させられたり、
家庭の事情を察し自ら我慢していた時
<欲しがってはいけない>
というビリーフが刷り込まれます。
このビリーフがあると
欲しがることに罪悪感を感じ、
自分の欲求を後回しにして他人を優先させます。
さらには「欲しい」という欲求を抑圧して、
自分が欲しいものややりたいことが
わからなくなってしまう人もいます。
これは自己重要感に関するビリーフの一つです。
なぜなら自分のことを価値がない
と思ってしまっていることが原因で、
そんな自分の欲しいものややりたいことにも
価値がないと思ってしまうからです。
他にも
・自分のお金なのに自分のための物を買えない
・何がいいか聞かれた時「何でもいい」と答えてしまう
・自分の欲求を素直に出している人を見るとイライラしてしまう
などと感じることがあります。
自己重要感を回復させ
我慢しないで欲しいものを欲しいと感じたい方、
欲しいものを手に入れたり、
やりたいことを実現させたい方
一度プラチナバリューメソッドをお試しくださいね。