誰もが子供の頃に欲しかった言葉

 

先日、カウンセリングの先生から教えていただいたことです。

子供は3つの欲求があります。

自分を見てほしい。

自分をわかってほしい。

自分を選んでほしい。

確かにそうですね。

「ねぇねぇ見て見てお母さん!」

と、誰もが母からの視線を求めていたことでしょう。

 

「あなたを見てますよ」

「あなたをわかってますよ」

「あなたを一番に思ってますよ」

そのような親からのメッセージをたくさんもらえていたら、

子供はどんなに嬉しいことでしょう。

私は大事にされているんだ。

私は愛されているんだ。

私は私でいていいんだ。

そう感じて過ごすことができます。

それは、精神面の安定した土台になるはずです。

この3つの欲求が満たされて成長すると、

子供は安心して人と繋がれる大人になります。

そして困難にも乗り越えようとする

心のバネができるはずです。

 

 

しかし、この3つの欲求は

子供のものばかりではないのです。

大人にもこの欲求があり、

そんな欲求を満たしてくれる相手を

大事にしたいと思うのです。

ですから、自分にとっての大事な人、

夫や妻にもこのようなメッセージを送ると

相手との関係や家庭内が円満になります。

自分の伴侶や恋人から

「あなたを見てますよ」

「あなたをわかっていますよ」

「あなたを一番に思ってますよ」

こんな素敵なメッセージを言葉でも態度でも、

いろいろな形で感じられたら

とても嬉しいですね!

 

 

 

 

そんなことを想像しているうちにふと私は、

自分が自分にこの3つのメッセージを

向けてみてはどうだろうと思ったのです。

 

 

自分へ「あなたを見ていますよ」と。

実は自分のことを自分で見ることを

私達はどれほど行っていないことでしょう。

目を向けるのはテレビや動画、

ゲーム、仕事、家事などなど・・

自分以外のことがどれほど多いことでしょう。

もちろん自分を見る余裕がない場合も多々ありますが、

目を逸したり、気を紛らわしてばかりいることも

多いのではないでしょうか。

自分を見るより、

自分以外を見ている方が楽でもあるからです。

もっと自分に目を向けることで、

自分に気づけることがたくさんあるはずです。

 

 

 

 

自分へ「あなたをわかっていますよ」と。

そんな風に自分を思ってあげられているでしょうか。

私は本当は何を言いたいの?

何を感じているの?

何がしたいの?

実は「自分がわからない」という感覚を

持っている方もたくさんいるのではないでしょうか?

言いたいことや感じていることにフタをしていたら

自分でもわからなくなります。

フタをしたその中身がわからなかったら

フタをせざるを得なかったことを

わかってあげましょう。

「フタをしなければならなかったんだね。

私はわかっているよ」と。

そして、フタの中身をわかってあげる

働きかけをしていきましょう。

 

 

 

 

自分へ「あなたを一番に思ってますよ」と。

自分を一番にできず、

家族を優先、仕事を優先、相手が優先・・

そんな方も多いことでしょう。

何かを選ぶ時も、自分の意思、意向より

誰かの意思を優先する。

大人になればやむを得ないことも多くあります。

でも、この欲求が満たされず過ごしていくと、

自分が疲弊していき、

エネルギーが枯渇していきます。

気力がなくなっていきます。

そのため、自分がしたいと思うことが

どんどんできなくなってしまいます。

 

 

かつて子供だった頃の自分がほしかった言葉たち。

もちろん子供時代に両親や養育者が

そのようなメッセージを

たくさん送ってくれたなら、

大変幸せなことです。

でもそうでなければぜひ自分に対して

この言葉や態度を示していくことを

やっていきましょう。

かつて「子供」だった自分がほしかった言葉を、

今からでもかけてあげましょう。

「子供」の頃は、誰かから言われることが必要でした。

でも、もうあなたはあなたを大切にできるはずです。