自分を否定してしまうあなたへ

 

自分を否定してしまうあなたへ。

生まれてきた運命の中を、あなたはまず、

生き延びることを一番の目的に生きてきました。

その自覚はなかったかもしれません。

でも、生まれてきたその環境の中で生きるには、

自分の心を凍りつかせ、気持ちや意思をないものとし、

ただただその中で傷を最小限に生きることだけに

エネルギーを費やしてきました。

自覚はあってもなくても、必死だったはずです。

 

 

あなたはこれまで、

自分を繰り返し否定してきたことでしょう。

そして今でも自己否定は続いていることでしょう。

社会でうまく生きられないこと、

人とうまく関われないこと、

積極的に動けないこと、

すぐにイライラしてしまったりぶつけてしまったりすることなど

理由は限りなくあります。

 

 

 

 

あなたがもし、のびのびと過ごせる環境に生まれていたら、

もっというと、

無力で無邪気なありのままのあなたで愛される環境にいたら、

あなたはそれほど自分を否定することなく

もっと楽に生きられたことでしょう。

でもそんな環境ではありませんでした。

でもそれは

あなたが悪かったからでは決してありません

今生きづらい自分を責めないでください。

そんな運命に生まれてきた自分も責めないでください。

あなたが悪かったからでは当然ありません。

 

 

今あなたは一番の目的としていた

”生き延びる”ことができています。

そして実は、いろんな苦しいことを人一倍耐えたり、

乗り越えたり、頑張ったりしてきた力がついています。

力がなかった頃のあなたではもうありません。

今生きづらいのは、昔の思いグセで

いつまでも自分に力がないと思っているからです。

自分はできないんだ、やっぱりできなかった。

自分はダメなんだ、やっぱりダメだった、と。

その確認作業を延々とやり続けてきたのです。

なぜなら、できない自分、ダメな自分の方が慣れているからです。

もっというと

新しい自分になるための摩擦を生じないため楽だからです。

楽ではありますが、自分に愛を送っていたとは

とても言えませんでした。

もっとも、生まれてから

本物の愛をもらっていたとは言えないので仕方ありません。

愛がわからないのです。

でも、そこも責めないでください。

 

 

 

あなたは自分のいのちを守り抜きました。

だからここにいます。

そして、これからは自分のいのちを守るために、

もううずくまる方法を取らなくていいのです。

守り抜いた自分のいのちの動きを感じて

認めていいのです。

嫌だ、苦しいを感じていいのです。

悲しい、寂しい、腹が立つと感じていいのです。

表現してもいいのです。

そしてあなたが望むなら、

あなたのいのちが喜ぶように生きていいのです。

どうすればあなたのいのちは温まるでしょうか。

すればあなたのいのちはのびのびするでしょうか。

どうすればあなたのいのちは嬉しくなるでしょうか。

どうすればあなたのいのちは弾むでしょうか。

 

 

あなたは自分のいのちを守り抜く過程で、

さまざまな力をつけてきました。

だから、もうそれができるのです。

あなたのいのちの声を聞いてあげてください。

望みがあれば、かなえてあげてください。

それが自分を愛することです。

愛は尊重です。

あなたのいのちを尊重してください。