カウンセリングの大きな目的

 

 

私が自己成長のために通っていたカウンセリング学習。

その学習の一つに

エンカウンターグループというものがありました。

複数の人が集まって

それぞれに自由に語り、相手を聞かせてもらうという研修会です。

エンカウンターグループは基本的には決まりごとは特になく

車座になっている複数の中にいて

語りたくなったら語るというものです。

私のよく行っていた研修会は20〜30人が多く、

いつ語ってもいいと言われても

初めのうちは容易にできるものではありませんでした。

促されての発言ではなく、

自発的に大勢に向けて語るというのは

とても勇気のいることです。

自分の中から湧き上がってくるものをエネルギーとしつつ

それを行動に移すか移さないかは

自分だけに任されます。

すなわち語っても語らなくてもどちらでもいいのです。

そのどちらでも

罰を与えられることもなければ

称賛されることもありません。

ただ、参加して何も語らないより、語れた方が

参加の満足度ははるかに高まります。

その研修会は、

一人ひとりの主体性、自発性を育むことを

目的としているのです。

 

 

 

 

私が初めてその研修会に参加したのは約20年前。

3泊4日の期間でした。

最初は斜に構えながら様子を伺っていました。

ですが、1日、2日と時間が経つうちに

どんどん警戒するような意識が薄れ、

さまざまな人のさまざまな思いを聞きながら

自分の思いに触れていく時間に自然となっていました。

そして私は語らせてもらいました。

私はずっと本当の自分がわからなかったこと、

人が右と言えば右、左と言えば左

人に合わせるばかりで自分がどちらを向きたいのか

さっぱりわからなかったこと

自分の意思が乏しいばかりに

人に騙されてしまったこと、などです。

 

勇気は要りましたが、

ただみんなの前で語り、聞いてもらった

それだけでした。

 

しかし3日目には、

なぜか人がとてもまぶしく感じられ

いろいろな場面で感動せずにいられませんでした。

最終日、人がまぶしく見えてしょうがないと語ろうと思ったら

涙が溢れて仕方ありませんでした。

涙の方が言葉より先に出ていました。

 

 

 

 

その時、研修会の世話人をしていた先生が

教えてくれた言葉がありました。

 

青色青光青陰 

黄色黄光黄陰 

赤色赤光赤陰 

白色白光白陰 

雑色雑光雑陰

 

青い色には青い光と影が

黄色には黄色い光と影があります。

どんな色にもその色の光と影があります。

だけど、どんな色か何の色か、

ごちゃごちゃ混ざっている

さっぱりわからない色にも

さっぱりわからない色としての光と影がある。

という言葉だそうです。

 

自分のことがさっぱりわからない私だけど

そんな私でも光もあれば影もある。

そのままの私でいいんだよ、

と伝えられたような気がしました。

 

 

 

 

このような研修会ばかりでなく

カウンセリングとは、

近視眼的な言い方をすると

「悩みを話す」「問題を解決する」

ための機会になります。

ただ、もっともっと大きな目でみると

「その人の色の光と影を持つ 

かけがえのないその人として

主体的に生きる力を得る」

ための成長の機会、と言えます。