他者が”癒やしてくれる”わけではない

あなたが心の苦しみを何とかしたくて

カウンセラーのところに訪れたとします。

抱えていた痛みがわかり、

腑に落ちるような

なんともいえない気づきがおとずれます。

心がホッとしたり、清々しくなったり、

時には涙が溢れたりすることもあるでしょう。

ただ、そこから先は自分の出番になります。

自分で自分を癒やしていくことを

日々継続していくのです。

自分の悲しみ、辛さ、苦しさ、寂しさを

心から理解し寄り添ってあげるのは自分の仕事です。

 

 

もちろん、辛さや苦しみ、寂しさなどは

自分が感じたくて感じたわけではありません。

他者といえば他者ですし、環境といえば環境です。

理不尽といえば理不尽です。

責められるものなら責めたい。

当たれるものなら当たりたい。

そう思って当然です。

でも、自分の心の痛みがはっきりわかってからできることは

他者に当たる、他者に癒してもらう

ではなく

自分で自分を癒やしていくのです。

自分のせいでできたわけではない心の傷を

癒やしていくのは

何の因果か自分の仕事なのです。

それを自分が行うことに大きな意味があります。

他者や環境がどうであろうとも振り回されない自分。

何かあっても自分を味方し、守ってあげられる自分。

安心して頼れる、信頼できる自分。

そんな自分になるチャンスなのです。

そのためには

他者が何とかして癒やしてくれることに頼るのではなく

自分がそれをするのです。

自分を癒やし、守ることは

すなわち自分を愛すること。

継続することで自分への愛を大きくしていくこと。

それは

大人の自分として成長するチャンスであり、

ひいては他者への愛を

大きくしていくチャンスなのです。

それができるようになるためのきっかけが

カウンセリングです。